「b.こだわりのお料理」カテゴリーアーカイブ

玉蜀黍羹 ★料理長~こだわりの逸品★

今夏の新メニュー「玉蜀黍羹(とうもろこしかん)」について料理長に直撃!インタビュー。

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「玉蜀黍羹」は、すり潰した玉蜀黍をかためているとのことですが、舌触りがとても滑らかで、口に含んだときにとろけ、玉蜀黍の風味がまろやかに広がります。

流し固める際に、召し上がる方の舌ざわりを考慮して、固過ぎず、柔らか過ぎずのほどよい加減にするのが、調理のポイントとのこと。
内緒ですがここでちょっぴり秘密を公開♪ 
寒天を使わずにゼリーで固めることで、柔らかな舌触りを出しているようですよ~。

付け合せは、くらげと海素麺(うみそうめん)そして、イカ。
くらげはピリッと辛め、磯の香り豊かな海素麺とさっと湯通ししたイカにほんのり酢でさっぱりとした味わいです。

脇役・付け合せの役どころは、主役の口どけと風味を邪魔することなく、しかし同時に、くらげのコリコリとした食感、海素麺ののど越しの良い清涼感、イカのほどよい口当たりでアクセントを加えた演出をしたそうです♪

★☆ ちょっと豆知識 ☆★

*【海素麺】うみそうめん
ベニモズク科の紅藻のこと。収穫量が少なく、貴重な海藻。
寒天質で粘り気があり、ほのかな磯の香りとやさしい歯ごたえと、のど越しの良さが特徴。

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ひとつの器の中は小さな舞台だったのですね~♪
主役と脇役、配役を決め演出するのは料理長。
それぞれの役どころをじっくり味わうのも愉しいですね。

会津の旅にお越しの際には、彩り會席膳で「玉蜀黍羹(とうもろこしかん)」をご賞味ください。

※ なお、ご宿泊プランにより、彩り會席膳のメニュー内容が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

夏野菜炊き合わせ ★料理長~こだわりの逸品★ 

今年から夏メニューに追加された「夏野菜炊き合わせ」について料理長に直撃!インタビューです。

「秘伝」なのでと口をつぐんでいましたが、・・・ちょっぴりレシピをご紹介♪

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夏野菜のかぼちゃ、とうがん、なす、きぬさやは、なるべく県内産を、そして安全で確かなものを厳選しています。

野菜はそれぞれ違う出汁を使って調理しています。
たとえば、とうがんは鶏がらスープを使います。
味付けのポイントは、醤油を使わないで野菜本来の味、色合いに仕上げること。

最後に炊き合わせた野菜を、秘伝の追い鰹や含ませの出し汁などに吉野葛でとろみをつけて、上品で繊細な旨味がでるようにしています。

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それぞれの野菜によって違う出汁で調理しているなんて!
なんて繊細で手間のかかるお料理なんでしょう。
器に端正に盛られた夏野菜の炊き合わせ。
まるで宝石のような一品です。

★☆ ちょっと豆知識 ☆★

*【追い鰹】 おいがつお〔おひがつを〕
鰹節でとった出し汁にさらに鰹節を加えること。うまみを増すため。

*【含ませ】ふくませ
含め煮のこと。

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会津の旅にお越しの際には、彩り會席膳で「夏野菜炊き合わせ」の逸品をお楽しみください。

※ なお、ご宿泊プランにより、彩り會席膳のメニュー内容が異なる場合がございます。あらかじめご了承ください。

二色すり流しスープ ★料理長~こだわりの逸品★

当旅館では、6月よりお料理の新メニューが始まりました♪
そこで、新メニューへの思いを料理長に直撃インタビューを開始!

今回の逸品は?・・・冷製「二色すり流しスープ」です!

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夏に喜ばれる冷製スープ。
今回は2種類の夏野菜でアレンジしたものをご用意しました。
味と見た目で相性の良い夏野菜の「かぼちゃ」と「ジャガイモ」を選び、彩りと鮮やかさを加えたスープです。

「かぼちゃ」の黄色と「ジャガイモ」の白、目にも鮮やかな二色のスープに、「クコの実」「パセリ」「黒胡椒」、それに「ささみの葛打ち」を盛り付けています。

かぼちゃの自然の甘み、ジャガイモの持ち味、それぞれの旨味を活かすために、鶏スープと牛乳、塩のみで調理しています。

二色の冷製スープは、あまり見かけないと思いますが、それぞれの味と食感、さらに混ぜ合わせたときの味のハーモニーをお楽しみください。

また、それぞれのスープは均等に流し込み、見た目にもお楽しみいたけるよう工夫しております。

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「ささみの葛打ち」は、これがささみ?と思うほどの新食感です♪

★☆ ちょっと豆知識 ☆★
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クコの実・くこの実
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薬膳に欠かせないクコの実は、古来より滋養強壮の食品として知られています。
有名な李時珍の『本草綱目』には、長寿の妙薬との記載もあります。
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ささみの葛打ち
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ささみに薄く葛粉を振り、熱湯やだし汁の中で湯がいて火を通したもの
ささみの表面がつるんとした葛の衣でくるまれ、独特の食感を生みます。
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見えないところにひと手間もふた手間もかけた冷製「二色すり流しスープ」。
涼やかな夏を演出する一品です。

会津の旅にお越しの際には、当温泉旅館自慢の夏の新メニューをぜひご賞味ください。

「鮎の塩焼き」 ★料理長~こだわりの逸品★ 

当旅館では、6月よりお料理の新メニューが始まりました♪
そこで、今回は料理長に直撃インタビュー!
新メニューへの思いを語ってもらいました。

こだわりの逸品の中から「鮎の塩焼き」のご紹介です。
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今回は特に涼をいざなう盛り付けにこだわりました。
透き通るほどに繊細な作りの「蛇籠(じゃかご)きゅうり」は鮎を獲る籠を、
そしてタデ酢に使われるほろ苦い蓼を添え、
黒豆と金粉で初夏の風物詩、水辺のホタルを表現しています。
また、彩りのアクセントに爽やかさを演出するため「若桃の蜜煮」を添えています。
皆さまに少しでも軽やかな涼をお感じになって頂ければ幸いです。

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「鮎の塩焼き」は強火の遠火で丁寧に焼かれ、
振り塩と脂があいまって香りとともに口の中でじゅわ~~っと広がります♪

それから、「若桃の蜜煮」!
青梅かと思いきや、これは若い桃の種を抜き、蜂蜜でじっくりと煮詰めたもの。
福島県は桃の産地で有名ですが、大きな桃を育て上げるうえでどうしても必要な実の間引き。
その工程で採れるのが若桃なんです。
食感と甘さがお口直しになるんですよ~♪

鮎の塩焼き以外のお料理にも、随所に料理長のこだわりが見え隠れします。
また、改めてご紹介しますね!

会津の旅にお越しの際には、当温泉旅館自慢の夏の新メニューをぜひご賞味ください。

お料理 ★☆夏の新メニュー☆★ スタートしました!

6月より「彩り會席膳」のお料理の内容が一新しました。
向暑の季節にふさわしく初夏の味覚満載です。

さっぱりとした後味の梅酒の食前酒から始まり、体をリフレッシュさせてくれる夏野菜など、
この季節ならではの食材を使ったお料理内容となっています。

私のおすすめの一品は、「鮎の塩焼き」!
黒豆と金箔で岩の藻を食べる鮎を生き生きと模し、渓流の涼やかさを演出します。

料理長の繊細な調理と演出、自慢の初夏の旬の味を心ゆくまでご堪能ください。