宮泉銘醸取材:否定から始めた酒造り①

会津若松鶴ヶ城近くにある蔵元「宮泉銘醸」から生まれる日本酒“写楽”
それは日本酒を特集した雑誌などでもよく取り上げられる美酒です。

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宮泉酒造が先代から現社長・宮森義弘さんに代替わりし、
歴史ある蔵であってもの引き継いだものは良いものばかりではなく、
若くして蔵を引き継いだ宮森さんの酒造り、
それは宮泉酒造の全てを否定するところから始まりました。
そんなやり方はそれまで通念とされた造りをも否定し、
必然的に対立を生み出すこととなりました。
今、宮泉銘醸には造りの経験のない者たちのみが集まり、
日々美味い日本酒を求め造り出しています。

そして約9年前に今な無き東山酒造から引き継いだ銘柄が“写楽”です。
引き継ぐにあたり宮森さんはその名のみを引き継ぎ、
日本酒自体は全てを新しく宮森さんが造り上げることを条件とし、
宮森さんが求める美味い日本酒を目指し“写楽”は生まれました。
それはある日突然、
日本酒コンクールにおいて常連の中に分け入り上位に入賞することとなり、
ぽっと出の新人が造った日本酒は酒販店に驚きをもって受け入れられ、
“写楽”は広く知られるようになりました。

全てを否定するところから始まった宮森さんによる宮泉銘醸。
その造りへのこだわりは蔵の随所に詰まっていました。

⇒その②へと続く