「伝統工芸」カテゴリーアーカイブ

【会津の郷土物産】 東北最古の歴史を誇る会津本郷焼

*会津の郷土探訪シリーズvol.2

会津の伝統工芸品のひとつ、素朴な温かみの風合いが人気の会津本郷焼。
その歴史はなんと、16世紀末に始まります!

会津領主の蒲生氏郷が鶴ヶ城の改築の折、屋根瓦を播磨の瓦工に焼かせたのが始まりとか♪
藩主の保科正之の頃、瓦はもとより、茶器を作らせるため瀬戸から陶工を招き、焼き物にふさわしい土を探していたところ、会津本郷の地に良質の粘土を発見、窯業は藩の一大産業へと発展していくことになります。
その後、磁器に適する陶土も発見され、会津は関東以北唯一の磁器の産地としても有名になります。
明治時代、会津本郷焼の隆盛時には、窯元の数は大小合わせて百軒以上もあったとか。

土物(陶器)と石物(磁器)の両者の流れを汲む特異な会津本郷焼。
幕末の戊辰戦争も、大正5年の大火もかいくぐり、見事に復活した底力をもつ会津本郷焼。
その素朴さの奥に、幾重もの激動の歴史が刻まれているのです。
現在は十数件の窯元がしっかりとその伝統の技と職人の心意気を引き継いでいます。

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芦ノ牧温泉旅館、丸峰ではこの夏、福島・会津の自然や郷土文化に触れていただけるよう、
県内ならびに隣県の施設に協賛いただき、丸峰にご宿泊のお客様に限り、
会津の郷土文化を身近に感じていただけるプレゼント付きの企画をご用意いたしました。

この機会にぜひ、福島・会津の文化をお愉しみ下さい。
★詳細は丸峰HP↓をご覧下さい。
http://marumine.co.jp/
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【会津の郷土玩具】可愛くも不屈の?起き上がり小法師

*会津の郷土探訪シリーズvol.1

歴史の町・会津の民芸品として古い歴史をもつ「起き上がり小法師(おきあがりこぼし)」。
会津藩主の蒲生氏郷が下級藩士の生活の糧に作らせたのが起源とか。
会津三縁起物の一つとして、会津では子孫繁栄を願い、家族の人数より1個多く買い求め、神棚に飾る習わしがあります。

高さはたったの3センチほど。飾り気のない素朴な手作りの民芸品です。
その稚児に似せた風貌がまた温かく、何ともほのぼのとした気持ちになります♪

でも、侮るなかれ。掌にのるほどの小さな体に、何度転がしてもすぐに起き上がる「七転八起」の精神を秘めているのですぞ!
倒されても、倒されても、ぴょこんと起き上がる姿は、けなげで何とも愛らしい品です。
何だか、会津の、福島の、そして震災に遭われた地方の方々に向けてエールを送っているようで、胸キュンになってしまいます。

手作りのため、一品ごとに顔の表情が異なり、彩色は赤がオリジナルですが、最近はいろんな色のバリエーションがあり、少し大振りサイズのもありますよ♪
その一つ一つをゆっくりと味わう旅に出かけてみませんか?

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【起き上がり小法師】は、
当旅館・売店にてもお買い求め頂けます♪
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会津の伝統工芸品 端麗な【会津塗】のご紹介♪

芦ノ牧温泉にある当旅館は、歴史が息づく町・会津地方にあります。
会津は豊かな郷土文化をはぐくみ、そのひとつに「会津塗」があります。

「会津塗」は木地、塗、蒔絵などの加飾の工程ごとに職人がおり、特に丸物(お椀)と板物(重箱)のそれぞれに専門の塗師がいるのが特徴です。

会津塗の歴史は、16世紀の終わりに豊臣秀吉の命により会津藩主となった蒲生氏郷が、前領地の近江より漆塗りの職人を呼び寄せ、漆塗の技術を洗練したことに端を発します。

江戸時代に入り、会津藩・保科正之はじめ歴代藩主がさらに技術革新に努め、
海外へも輸出を行い、漆器業は一大産業として発展しました。

幕末の戊辰戦争の打撃からも見事に復興した底力があります。
現在は国の伝統工芸にも指定され、後継者の育成にも力を入れています。

その繊細な技巧が施された作品には思わず!息をのむほどです。

当旅館におきましても、ささやかではありますが、
会津塗のお箸をプレゼントさせていただくプランをご用意しました♪

福島・会津・芦ノ牧温泉の湯につかり、季節の幸に舌鼓をうちながら
会津の歴史を紐解く旅にいらっしゃいませんか。

参考)会津漆器協同組合HP