鶴ヶ城公園内に静かに佇む茶室「麟閣」
屋根の葺き替えと壁の修復工事で閉園していましたが、
工事が終了し、12月1日より開園しています。
千利休の子・少庵が建てたと言われ、
三千家の家元による扁額(へんがく)が奉納されるなど、
貴重な文化遺産であり、福島県の指定重要文化財として登録されています。
茶室「麟閣」の歴史を紐解けば、
近世の会津の流転の歴史が別な角度から見えてきます。
利休七哲の筆頭にも称されるほどの蒲生氏郷は、
千利休の死をもって衰退の途にあった千家茶道を
救済すべく利休の子・少庵を会津に招き、茶道興隆のために尽力しました。
茶室「麟閣」は少庵がその恩義に報いるべく建てたとされます。
会津藩が戊辰戦争で敗れ、若松城(鶴ヶ城)が取り壊される際に
城下の茶人・森川善兵衛により茶室「麟閣」は彼の自宅に移築され、
以来長きにわたり森川家により守り続けられました。
その後、平成2年に会津若松・市制90年を記念し、
鶴ヶ城内の元の場所へと移築され、現在に至ります。
幾多の歴史をかいくぐり、守り続けられた会津の心が
今なお息づく茶室「麟閣」。
一般の方でもお菓子とお抹茶をお楽しみ頂けます♪
会津・鶴ヶ城にお越しの際にはぜひ『茶室 麟閣』にも
お立ち寄りください。
会津も雪景色となりました。
銀世界の『茶室 麟閣』はまた趣を変えております。
お車でお越しの際には十分にお気をつけてくださいませ。
∵‥*∴*‥∵‥*∴*‥∵‥*∴*‥∵
場所 :鶴ヶ城公園内 会津若松市追手町1-1
入園料:200円(大人) お茶/菓子代:別途
アクセス:バス;ハイカラさん・あかべぇ「鶴ヶ城入口」下車、徒歩5分
※当館よりお車で約30分
∵‥*∴*‥∵‥*∴*‥∵‥*∴*‥∵
画像:会津若松観光ビューローHPより