【会津の郷土物産】 会津の貴婦人♪気品の絵ろうそく

*会津の郷土探訪シリーズvol.4

和ろうそくの白地に艶やかな絵柄が丁寧に絵付けされた会津の絵ろうそく。 まるで和装のご婦人のような気品が漂います。

一本のろうそくが誕生するまで、気の遠くなるような時間がかかります。 灯心用のい草を和紙で巻き、蝋をくぐらせ、固めてはまたくぐらせ・・といった工程を幾度も繰り返し、少しずつろうそくを太くしていきます。 形を整えた後、絵柄を丁寧に描き、仕上げにさらに蝋液に浸し、光沢を出します。 ここが職人技のみせどころ! 室温、蝋の温度、浸す時間の兼ね合いにより、色艶の出来が決まるのです。 長年の職人の勘が要求される高度な技術の作業とのこと。 そして、この手作業による製法は昔のまま!

会津の絵ろうそくの歴史は、もうひとつの伝統工芸品である会津漆塗りから端を発します。 遡ること数百年、室町時代の領主・蘆名盛信が奨励した漆樹栽培。 漆の実から木蝋を採取し、漆器作りの副産物として、ろうそく作りが始まりました。

その後、会津を治める蒲生氏郷、保科正之など歴代の領主が引き続き領内産業の育成に努めた結果、会津絵ろうそくは会津の名産品のひとつとなったのです。 漆と漆蝋は貴重品ゆえ、将軍への献上品となるなど高級贈答品として珍重されました。 また、寒い冬に花のない会津地方では、仏壇の供花のかわりに絵ろうそくが灯されることになったとも♪

現在、漆の実から蝋を採ることは難しく、ハゼ蝋を使わざるを得なくなっています。 けれど、会津で絵ろうそくの伝統を守る職人は、頑なにまで最高級の品にこだわり続けています。

会津・芦ノ牧温泉の湯につかり、季節の幸に舌鼓をうちながら 会津の歴史を紐解く旅にいらっしゃいませんか。

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