昭和村☆からむし織がみせる先人の知恵と想い

2月25日には昭和村で「第35回からむし織の里雪まつり」が開催されます。

2811からむし織寒ざらし

からむし織とはイラクサ科の多年草からむしから作られる織物です。
からむしは古くは日本各地で栽培されましたが、現在、本州では昭和村のみになりました。
昭和村のからむしは特に質が良く越後上布などに使われ、
通気性・吸湿性に優れ、肌の気化熱を奪う特異な性質は
「氷を纏ったような涼しさ」と評される逸品です。

その優れた品質の守るために栽培方法や糸の製法などは、昔と何も変えることなく、
代々村人に受け継がれ、そこには先人の季節の流れを読む知恵や熟練の技、
そして、高冷地で雪深く農作物の生産が厳しかった村が、
からむしに助けられた時代があったからこそ、
絶対に絶やしてはいけないという思いが込められています。

春が近づく固雪のころ、晴れた日の朝に、
布を水に浸し雪上に広げれば不思議と布は白くしなやかになるという、
今では滅多に見ることの出来ない「からむし織寒ざらし」雪まつりの機会に是非ご覧ください♪

当日は、若松駅から只見川ライン号(バス)が出ます♪
会津若松駅発7:30/着17:00 ※要予約 2/24まで
問合せ:会津バス若松営業所 
    0242-22-5555

◎第35回 からむし織の里雪まつり◎
日時:2月25日(日)10:00~15:00
場所:道の駅 からむし織の郷しょうわ
問合せ:からむし織の里雪まつり実行委員会
    0241-57-3700
    http://www.vill.showa.fukushima.jp/

からむし収穫
からむし(苧麻)

ohiki
からむし(苧麻)から繊維を取り出す。

画像③
からむし(苧麻)から取り出された繊維。
上質なからむしにはキラとよばれる光沢が生まれる。