☆ 奈与竹(なよたけ)之碑 碑前祭 ☆

幕末から明治という歴史の転換期に、会津は翻弄され、鶴ヶ城での籠城戦、白虎隊や婦女子の殉難死・・と多くの尊い命が犠牲になりました。

善龍寺 山門会津藩主・保科正之の会津入部とともに建立された善龍寺には、戊辰戦争時、西郷邸で自刃した会津藩家老・西郷頼母の家族のお墓や、殉難死した会津藩士の婦女子233名の霊を弔う「奈与竹(なよたけ)の碑」があります。

「奈与竹(なよたけ)」とは、西郷頼母の妻・千重子の辞世の句「なよ竹の風にまかする身ながらもたわまぬ節はありとこそ聞け」からきています。

武家に生まれた女性として矜持をもち、最期を迎えた彼女たち。
その鎮魂の祭事、碑前祭が毎年5月1日に行なわれます。

会津市内の女子高校生による剣舞式典の最後には市内の女子高校生による女白虎隊の剣舞が奉納されます。
凛々しい彼女たちの立ち振る舞いに、会津の女性の強さを感じずにはいられません。
大河ドラマのヒロイン・新島八重の中にも流れるたくましさです。

この時期、善龍寺の境内の桜は競い合うように花開き、その凛としたあでやかさは、彼女たちの魂が咲き誇っているかのようです・・。

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開催日時 5月1日(水)10:00~
開催場所 善龍寺
住所   福島県会津若松市北青木13-33
アクセス 磐越自動車道会津若松ICからお車で約20分
     会津若松駅から路線バス「青木」下車 徒歩10分
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画像:会津若松観光物産協会HPより