ユネスコエコパーク★只見のブナの森は「天然のダム」

「ユネスコエコパーク」に登録された「只見のブナの森」へ行ってきました♪

「癒しの森/恵みの森」を散策していると、
森の様子を見にいらしていた「森林の分校ふざわ」
支配人・斎藤政信さんに出会いました。

 

そこで、斎藤さんから「ブナの森」についてお話を聞かせていただきました。
今回はそのご報告をしたいと思います♪
 
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ブナの成長は遅く、直径40cmになるのに約100年もかかかり、木質はとても柔らかく、かつ腐りやすく、加工後には曲がって狂いも大きいため用材には適さず、長年、上等な用材としては使われてきませんでした。

 

しかし近年になり加工技術が発達し需要が増え、急速にブナの伐採が進み、只見のブナも伐採が始まりました。
そこで、斎藤さんをはじめ只見の人々がブナの森を守る活動を開始。
なぜなら、ブナは森の土壌に水分を与え、豊かな自然を育むだけでなく、只見に生きる人たちの生活を守り支えてくれるからです。

 

ブナはとても吸水力・保湿力が高く、昔から「天然のダム」と呼ばれています。
その吸水力たるや、ブナの木の周りだけ、雪が早く消えてしまうほど。

 

吸収された水は、他の木々と比べゆっくりと大地に放出されます。
そして、夏の乾燥から作物や山野の植物を守り、イワナやヤマメなど渓魚の生息に適した冷たく透き通った清流を作り出すのです。

 

さらにブナは樹齢300年にもなると、その幹の中心は空洞になり倒れてしまいます。
倒木となったブナにはきのこや苔が生い茂り、山をさらに豊かに育てるのです。
ブナはその一生を通して生態系の維持に貢献しているのです。

 

そして、人々は豊かな山や渓流から自然の恵みを享受、日々の生活の糧とする事ができるのです。

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ブナの森の偉大な力を感じた一日でした。
次回はブナの森のトレッキングコースをご紹介しますね♪

画像:ブナの森をこよなく愛する斎藤さん

 

●○ おすすめスポット ○●
◎ただみブナと川のミュージアム
只見のブナの森を巨大なジオラマで紹介、展示

場所:只見町大字只見字町下2590番地
開館:9:00~17:00 ※最終入館16:00まで
休館:火曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
★当館からお車で約2時間