●今を生きる人々に支えられる「大内宿半夏祭り」●

7月2日に南会津にある大内宿の半夏(はんげ)祭りに行ってきました♪

このお祭りは後白河天皇の第2皇子・高倉以仁王(もちひとおう)の霊を祀った「高倉神社」の祭礼で、神社で神事を行った後に、白装束に黒烏帽子(えぼし)姿の村の男衆を先頭に、神輿を中心に粛々と行列をつくり、家内安全、五穀豊穣を祈願して練り歩くお祭りです。

 

神事の行われる高倉神社は大内宿の集落から少し離れた森の中にあり、木々の間から差し込む光に照らされ、荘厳な趣があります。

 

さて、いよいよ祭りの始まりです!
境内の周りでは白装束に烏帽子、草鞋に身を包んだ大内宿の地元の子供たちが、賑やかにその時を待っていました。

 

蝉しぐれの中、神主の祝詞・太鼓や笛の音色が響き渡り、神事がスタートします。
賑やかに騒いでいた子供たちも真剣な表情になり、神社の周りは一瞬にして張りつめた空気に包まれ、見守る私たちまで緊張します。

 

神事が静かに厳かに行われた後は、獅子を先頭に太鼓もち、狗、神具を持つ子供たち神輿が行列を作り、家内安全、五穀豊穣を祈願して歩きます。

最後尾では法被を着た下郷町の小学生たちが山車を引きます。
独特の衣装をまとい化粧を施した男衆の太鼓と笛の祭囃子が、山車を引く子供たちの元気な掛け声と共に、この祭礼を盛り上げます。

 

そして、古式ゆかしい祭礼が終わり、男衆の清々しい表情や、小川で冷えたラムネに喉を潤す愛らしい子供たちの表情が、ハレからケの世界へと戻る様として、なんとも印象的でした。

昔の宿場街の姿をそのまま残した観光名所として広く知られている大内宿ですが、そこに住む人々にとっては生活の場でもあり、歴史との共存を守り続ける地元の人々の支えがあってこそ、大内宿も昔の姿のまま存続できるのだと改めて思いました。

 

大内宿はどの季節にお越しになっても素敵な場所です。
当館からもお車で約25分♪
会津旅にお越しの際にぜひお立ち寄りください。

 

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首都圏からのアクセスが快適な
新白河発着の「大内宿」ミニ観光付き路線バスも
4月5日(土)~11月24日(月)の土・日・祝日に運行しています。
詳細は↓↓↓
http://www.aizu-ashinomaki.jp/pdf/aizubus_sirakawaline2014.pdf
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画像:7月2日撮影 地元の子ども達と獅子